マツダのSサイズミニバン「プレマシー」の価格・燃費・特徴まとめ!




「マツダのミニバン撤退」

このニュースを衝撃を持って迎えた方も多いかと思います。既報の通り18年3月をもってミニバンの生産から撤退、当然開発も行わなくなり、今回ご紹介するプレマシーも13年1月のマイナーチェンジから更新がない状態。

そこでやはり気になるのは、

「大幅なディスカウント」

になるかと思います。生産終了で今ある分は売り切ってしまいたいメーカーとして値引きを行うの自然の流れ。でもそれは逆に言うと「チャンスでは?」と思ってしまう面もあります。

走行性能重視で開発された「スカイアクティブ」がミニバンに搭載されているという状況は今後に渡ってレアな状態になることが予想され、後々プレミアになるかも?との予想もあります。

そんなマツダのプレマシーですが、各所より情報まとめました!

マツダ『プレマシー』ってどんなクルマ?

グレードと価格について

エンジン グレード 乗車定員 車両価格(FF) 車両価格(4WD)
2.0L 直4 20C−スカイアクティブ  7名  2,008,800円
20C  7名  − 2,160,000円
20S−スカイアクティブ  7名  2,268,000円  −
20S  7名  − 2,419,200円
20S−スカイアクティブ Lパッケージ  7名  2,419,200円  −

それぞれ、スカイアクティブ搭載か非搭載車かに分かれます。スカイアクティブが付く場合は基本的にFF車のみの選択肢となり、「S」が付くと、アルミホイールや非接触式キーが標準装備となります。

Lパッケージは社内の上質感が向上する他、運転席側電動スライドドアが追加装備される模様。

中古相場の価格レンジ

平均価格:108.4万円

価格帯:29.8万円~227.8万円

最も台数が多い価格帯は45-120万円のゾーンになっています。

燃費

公称値のJC08モードの燃費表示(20C・Sスカイアクティブ)で

16.2km/L

という燃費になっています。

ガソリン車としてのライバル車種である下記の燃費はそれぞれ

  • ホンダ:ジェイドRS→18km/L
  • トヨタ:ウィッシュ→16km/L
  • トヨタ:アイシス→15.4km/L

となっていますので、燃費水準も相対的にはまずまずの結果で、ここに「スカイアクティブ贔屓」という係数が関わってくると、かなりよい水準に(ファンは)持っていくことができるのではないでしょうか。

ただし、ネット上に投稿されている実燃費はというと、

9.95km/L

となっています。

ユーザー報告の平均値になりますので、ドライバーによって変わるかもしれませんが、10km/Lには到達してほしかったと思うところ。

マツダ『プレマシー』の特徴まとめてみたよ

運転の無駄を排除してくれる「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」

日常生活、気がつけば無駄だらけであることは間違いないですが、もしその無駄を取り払うことができ、経済的に得することができれば、そんな嬉しいことはないですよね。

プレマシーに搭載されている「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」は運転における「ありとあらゆる無駄」を教えてくれる機能になっています。

運転のどの部分のムダを教えてくれるかというと、

  • 急加速、急ブレーキなどの急制動
  • 不必要な左右のブレ

を検知し「今、無駄発生しているよ!」と教えてくれます。

「やさしい運転」をしている時に表示されるランプ。

「やさしい運転とは??」ですが、

前後・左右の動きが穏やかなやさしい運転

つまり急加速・急ブレーキがなく、左右のブレなどもない状態の時に表示されるのがこのグリーンランプ。このグリーンランプが表示されている状態=ドライバーのみならず乗員全てが快適にドライブできていることを表し、燃費効率も良い状態にあることが表現されています。

「しなやかな運転」をしている時に表示されるランプ。

おそらくここでも「しなやかな運転とは??」となりますが、

ドライバーが運転を楽しみ、爽快に走りながらも、無駄を抑えた動きとなります。

とありますので、最適な速度域までスピーディに持っていき、小気味良く走行している状態、と言えるでしょう。

▼こちらが「体が揺れる運転」をしている時に表示されるランプ。

こちらは文字通り、

急加速や急ブレーキ、急なステアリング操作などでクルマの動きが乱れ、車体の揺れが起きる

ことを意味し、点灯する量が多いほどクルマが無駄が動きをしている、という認識になるようです。これは乗員にとっても不快で燃費的にもよろしくない状態を指し示すとのこと。

このようにクルマ自体から「あなたの運転が如何程のものか」を常に教えてくれる機能になっています。

そして運転終了後にはさらに、

▼このようにあなたの運転に対する評価・コメントが表示されるとのこと。

上記はポジティブな表示例ですが、まるでお説教されているような感じですね。

こちらは好き嫌いが分かれるかもしれません。

6人乗り・7人乗りモードの切り替えらくらく「カラクリ7thシート」

「カラクリ」と付くとどうしても「忍者屋敷」的なものを想像してしまうのですが、それは言葉のチョイスのせいです。

簡単に言うと、

『2列目シートの2名用⇔3名用の変更が超ラク』

ということ。

▼まずは2列目の助手席側の座面を開けて、

▼中から中央席ようの座面を取り出し、そのまま中央にセット。

▼それであっというまに3名掛けのベンチシートが出来上がり!

この作業で簡単に6人乗り→7人乗りへの変更が可能になります。

実はそれだけではありません。2列目運転席側の座面が開いていないことにお気づきでしょうか?

▼2列目運転席側の座面を開くと、

▼中から中央にセットするための収納ボックスを取り出すことができます。

▼座面を閉じて完了。これで中央スペースがドリンクホルダーや小物入れとして利用できるスペースに早変わり。

いかがでしたでしょうか?このカラクリっぷり。

特に2列目を3人用から2人用に変更する所は、3人がけが限定的なときにしか使用しない人にとってみれば、通常は2人がけ→乗車人数が増える時にサクッと3人乗りに変更、というのがラクにできるので便利ですね!

このサイズで嬉しいスライドドア

Sサイズミニバンの中でもスライドドアが装備されているのは、このプレマシーか、トヨタの「アイシス」のみになります。

スライドドアのいいところは、

両脇が狭いスペースでも面積を最大まで大きく開けることができる

という所ですが、この点は小さいお子さんがいらっしゃる家庭では特に重要な項目で、お子さんを抱えながら車内に入る時に通常のヒンジ型のドアだと、抱きかかえたお子さん、その他両脇のクルマなど様々な所に気を配る必要が出てきますが、スライドドアの場合、その心配がありません。

ミニバンを選ぶに当たり、このスライドドアが必須という方も多くいらっしゃると思われるなかで、「Sサイズでスライドドア」というのはプレマシーにとって大きな強みになっていると思います。

後続車のハイビームが気にならない「自動防眩ルームミラー」

最近は自動でハイビームを切り替える機能が出ては来ましたが、たまに後続車がハイビームのままであったり、そもそも車高が違うクルマが後続車となり、ルームミラー越しで眩しいということもたまにあります。

プレマシーには、その「眩しさ」を抑える機能がルームミラーに実装されていて、

▼こちらがその機能がOFFの状態。

▼そしてこちらが防眩ONの状態。

だいぶ眩しさを抑えることができていますね。

夜間の走行が多い方だと、この機能はうれしいですね。

シートアレンジ

▼6人ゆったり乗車モード

カラクリ7thシートを格納した状態で、且つ、その背もたれを2列目のアームレストにしているモード。

▼ロングラゲッジモード

2・3列目の片側を倒し、長尺の荷物が入るスペースを作り、なおかつ4人が乗車できるというモード。この時の長尺荷物が入っているスペースの奥行きは177cmにもなり大人が横になれる程のスペースになっています。

▼7名フル乗車モード

カラクリ7thシートを出し2列目を3人がけに変更。7人乗りの場合この状態になります。

▼リアラゲッジモード

最大5名が乗車できる状態ながら、3列目を倒し、大きな荷室を作ることができるモード。この時の高さも84cmありますので、荷室としての大きさも申し分ないでしょう。

▼セミフラットモード

フロントを完全フラットな状態にして、2列目シートも左右それぞれ独立して20段階のリクライニングが可能。

▼フルラゲッジモード

2・3列目をすべて倒し荷室を最大限作り出した場合のモード。この時、奥行きは177cm、幅が108cmもありますので、相当大きな荷物も積み込むことができるようになります。

▼リアハーフラゲッジモード

2列目のみならず3列目も独立してリクライニングすることが可能ですので、買い物などで手荷物が多くなった場合でもこのようにラクラク積み込むことが可能。

▼セカンドシート左右独立ロングスライド

2列目はリクライニング機能のみならず前後27cmのロングスライドが可能になっています。この機能により3列目に少しだけスペース的余裕を作り出すことや、2列目に置いた荷物をフロントシートから取りやすい位置に置くことなども可能になり、アレンジの幅が大きく広がることになります。

みんなのクチコミ・意見

(走行性能は?)ずっとフル乗車で使っていましたが、ハンドルを切れば切るだけ曲がり、直進性も十分。思い通りに動く車とはこのことか、と。
ブレーキコントロールもしやすく、なめらかな走りを楽しむことができました。まるで運転が上手くなったかのようでした。
(乗り心地は?)7人で乗っていたので良好でした。静粛性も高かったです。ただ、シートは少し小さめ。
(満足している点は?)デザイン
運転の楽しさ
内装
シート
乗り心地
etc,,,
とまだ購入して間もないので評価が甘めになっているかもですが、人も乗れて運転も楽しめる車は他にはないのではないか?と、思わせてくれる良い車です。
(総評は?)内装はシンプルですが、運転手を中心にしたデザインでかなり好み。運転するぞって気にさせてくれます。
左右対称のインパネが多い中、ありがたいですね。

フロントガラスへの映り込みが意外と多いので気になる人は対策が必要かもしれないですね。私は気にならないタイプなので不満な点にはなりませんでした。

フル乗車してないので3列目の快適性は不明ですが、当方チビなので広々使えるだろうと予想。

人を乗せなきゃいけない、けど運転も楽しみたいって人にはダントツでおすすめです。

(乗り心地は?)多少のふわつき感はあるが、上質な乗り心地。静粛性は高い。高速になるとロードノイズが大きくなる。不快な振動等は皆無
(総評は?)空気を運んでる感じが、無駄に感じるので、ボックス型ミニバンは選ばなかった。なので、タイトな空間を楽しみながら、ハンドリングの良さや操作性の良さを楽しみながらドライブするにはうってつけ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はマツダの「プレマシー」の情報まとめをさせていただきました。

マツダ車の情報をまとめてみて毎度一番に感じることが、

「スカイアクティブの良さを伝えづらい」

ということです。写真で説明できる情報や内容・装備は画像を掲載すればそれが何かはわかりますが、「アクセルを踏んだ反応がいい」とか、「直感的な走りができる」などは感覚に依存する言葉になるので、伝える難易度がなんとも高くなりますね。

本記事の情報が皆様にとって有益なものでありますように!