Webサイトを開くと「ビッグスペースプリウス」と銘打ったプリウスがデカデカと表示されます。
この「ビッグスペースプリウス」が言い得て妙、プリウスαを表す最も的確な表現だなと感じました。
Sサイズミニバンとしてご紹介は致しますが、もはやステーションワゴンタイプでもありますので、Sサイズ的な要素は少ない印象。とは言え、ハイブリッドの始祖「プリウス」の名を冠するだけ合って先進機能が山のように積んであるこの「プリウスα」の概要をまとめてみました!
もくじ
トヨタ『プリウスα』ってどんなクルマ?
グレードと価格について
グレードの数としては多くありますが、大きく分けると
- S:ベーシック仕様
- G:上級仕様
の2つに大別されます。
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) |
1.8L 直4+モーター | S”Lセレクション” | 5名 | 2,479,091円 |
S | 5名 | 2,622,437円 | |
S | 7名 | 2,828,618円 | |
S”ツーリングセレクション” | 5名 | 2,931,709円 | |
G | 5名 | 2,972,945円 | |
S”ツーリングセレクション” | 7名 | 3,136,909円 | |
G | 7名 | 3,178,145円 | |
G”ツーリングセレクション” | 5名 | 3,178,145円 | |
S”ツーリングセレクション・G’s” | 5名 | 3,292,037円 | |
G”ツーリングセレクション” | 7名 | 3,384,327円 | |
S”ツーリングセレクション・G’s” | 7名 | 3,497,237円 |
Lセレクション、ツーリングセレクションの違いは主に内装(ファブリック/合成皮革)やアルミホイールなどの装備に由来します。
また、「G’s」というスポーツグレードがありましたが、現在は公式Web上から表示が消されています。
中古相場の価格レンジ
平均価格:160.3万円
価格帯:49.9万円~369万円
最も台数が多い価格帯は140-180万円のゾーンになっています。
価格帯の開きがかなり大きいですね。
ちなみに49万円台のプリウスαの概要は
- 修復歴あり
- 走行距離11万km
- 車検整備付き(現在車検切れの状態)
のようです。
燃費
プリウス=ハイブリッド=低燃費の印象があります。
公称値のJC08モードの燃費表示でなんと
26.2km/L
という燃費になっています。
このサイズで、且つ7人乗れて、25km/Lを上回るというのはさすがハイブリッドの始祖トヨタ・プリウスだなと感じますね。
ネット上に投稿されている実燃費はというと、
19.39km/L
となっています。
なんと実燃費で20km/Lに迫る勢いの低燃費。おそらく低燃費を意識した運転になると本当に20km/Lを超えそうな状態。
トヨタ『プリウスα』の特徴まとめてみたよ
3つの走行モードをいつでも変更できる「モードスイッチ」
もはやトヨタのハイブリッドカーでは装備が当たり前になったこの「モードスイッチ」。
状況に応じて各モードを切替えて、静粛性、低燃費、パワーなどをコントロールしながら航行する様はさながらパイロットに近いですね。
「EVドライブモード」
このモードは電気によるモーターのみの走行になります。夜間の住宅街やあまり大きな音を出したくない時などはこのモードにして静粛性を得ることができます。実際この時はエンジンが停止している状態。
「エコドライブモード」
このモードは特に「燃費を抑える」ということに特化したモードになっています。実際的にはアクセルの操作を通常よりも穏やかにし、冷暖房効きを自動で押さえたり、環境への配慮、ひいては燃費への貢献を最優先に考えたモードになっています。
「パワーモード」
一転こちらは運転の操舵性に重点をおいたモードになっています。エコドライブモードとは逆にアクセル操作に対する反応が上がり、山道や上り坂などでより機動力のある走行を行うことができます。
自動駐車システム「インテリジェントパーキングアシスト」
自動車教習所の敷地内での教習において、やっぱり教官の説明の良し悪しによって飲み込みがだいぶ変わってくるこの「駐車」スキル。
もしかしたら今後は、教習項目から「駐車」が取り除かれるかもしれないくらいの装備になっています。
だって、機械がやってくれるんだもん。
機能としては、ドライバーが車庫入れしようと思った時にシフトポジションを「R」に入れると車両が自動で駐車枠を認識。その状態において、
▼こちらの「IPA」スイッチなるものを押すと、
駐車先のターゲット設定が可能になります。さらにこの時、駐車するスペースまでもう少し前進が足りなかったりした際は、後退開始位置を音声案内するプレサポート機能を使って、
自動駐車できる位置まで案内するという徹底ぶり。
その後ドライバーは、周囲の安全確認と速度調節を行うだけでクルマが完全に駐車すべきスペース向かって動き出します。
もはやルンバ。
▼動画での説明はこちらから。
自動で先行車を追従「レーダークルーズコントロール」
高速道路に乗っていて渋滞も無くスムーズに流れているとき、作業としては極端に単調なものになりますよね。そんなときこそ、ドライバーとしては車内で繰り広げられる会話に混ざったり、流れる風景に目をやりながら旅を楽しみたいもの。
そんなとき、この「レーダークルーズコントロール」を使用すれば、流れる高速走行に自動で併せた運転を車両が行ってくれます。
▼このように設定した基本速度での航行から先行車への速度調整(減速)切り替えを自動で行ってくれる。
先行車が別車線に移動したり、前方に対して送るミリ波レーダーが先行車がいないと判断した場合、当初設定した基本速度に自動で調節(加速)します。
▼動画による説明はこちら。
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)は5人乗りのみ装備可能
ハイブリッド車に特設的に付いている、地味に大きなメリットとしてこの「1500Wの電源供給」というものがあります。
このプリウスαももれなく付いている機能ではありますが、現状では、
5人乗りのグレード
のみの装備となっているようです。
ミニバン・ファミリーとサイト名を謳っている限り7人乗りの車体を主体的に捉える必要がありますが、このプリウスαの場合、7人乗りにはバッテリーの種類が関連してかこの1500Wまで対応したアクセサリーコンセントは装備不可のようです…。あしからず。
シートアレンジ
▼リラックスモード
フロントシートをリクライニングして、2列目を背もたれにすることにより3列目を変えずに横になれるほどのスペースを作ることができます。
▼サードシートチルトダウンモード
簡単に倒すことができる3列目シートをたたみ、荷室として利用しているモード。相当な量のゴルフバックが積載されていますが、公称値で9.5インチのゴルフバックを4個積むことができるとのこと。このように7人乗りの場合、「人」か「荷物」かの選択肢を持つことができるので、大人数の旅行か荷物を積んだアウトドアか、用途に応じて自由にカスタムできるところがみりょくですね。
▼フルラゲージモード
3列目とあわせて2列目もたたむことにより長尺で大きな荷物もかなり余裕をもって積むことができます。
▼ロングラゲージモード
3列目・2列目片側・助手席まで倒すことによりサーフボードなど通常車両の屋根にアタッチメントを使って積載するようなものも車内に積み込むことができます。
▼セカンドシートセンターアームレスト
シートアレンジに関するものではありませんが、2列目のベンチシート中央にある、中央席用の背もたれは、2列目が2名乗車であれば、このようにアームレストとして使用することができます。
▼サードシートワンタッチチルトダウン機構
3列目の折りたたみは上記画像のようにシート上部にあるスイッチを引き上げるだけで簡単に倒すことが可能。荷室にして即座に積み込みたい時など、女性でも簡単に荷室を確保することができますので、便利ですね。
みんなのクチコミ・意見
燃費は高速多めで23km/Lほどです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はトヨタの「プリウスα」の情報まとめをさせていただきました。
ネットでの評価を見る限り、かなりの高評価・好コメントが立て続けにあります。
そもそもプリウスαを選択している時点で、走行性能であったり、広々とした居住性だったりというのを予め受け入れた時点で選択されていることが考えられるので、購入後の「意外にも高い融通性」に驚き、満足しているユーザーが多いように見受けられます。
ただし、競合車のホンダのジェイドが最高グレードでも295万円なのに対し、プリウスαの場合は中間グレードでも300万円を超えるところを考えると、少し割高な印象を受けるかもしれません。
ただし、そこはプリウスα指名買いであれば、性能含め満足できる装備が揃っていると思いますので一度試乗してこの車両の長所を体感することが良いかと思います!
本記事の情報が皆様にとって有益なものでありますように!