2017年7月3日にビッグマイナーチェンジをトヨタミニバン3兄弟(VOXY、NOAH、ESQUIRE)で行いました。
一般的なイメージをざっくりいうと、
- ヴォクシー:スポーティさ・かっこいい、イメージ
- ノア:丸みを帯びたファミリー向けイメージ
- エスクァイア:一つ上の高級感、ラグジュアリーさ
になるかと思います。今回はその3兄弟の中で最も「パパ感」の強い「ノア」についてまとめていこうと思います!
もくじ
トヨタ『ノア』ってどんなクルマ?
グレードと価格について
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) | 車両価格(4WD) |
2.0L 直4 | X | 8名 | 2,466,720円 | 2,671,920円 |
X | 7名 | 2,496,960円 | 2,702,160円 | |
Si | 8名 | 2,745,360円 | 2,939,760円 | |
G | 8名 | 2,756,160円 | 2,961,360円 | |
Si | 7名 | 2,775,600円 | 2,970,000円 | |
G | 7名 | 2,786,400円 | 2,991,600円 | |
1.8L 直4+モーター | ハイブリッド X | 7名 | 3,014,280円 | – |
ハイブリッド G | 7名 | 3,142,800円 | – | |
ハイブリッド Si | 7名 | 3,269,160円 | – |
大きく分けてガソリン車とハイブリッド車の2種に分かれます。
それぞれX、Si、Gというグレードですが、ガソリン車は7人乗り・8人乗りxFF・4WDが用意されている中、ハイブリッド車種に関しては、FF車のみで乗車定員も7名のみとなっています。
ここでお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、
ハイブリッドで8人乗りが存在しない
ということ。「トヨタのミニバンに乗りたい!」と思った時に前提条件が8人乗りでハイブリッド車だと、アルファード・ヴェルファイア(車両価格約411万円)が直近の選択肢になり、ノア(ハイブリッド)の「ハイブリッドX」(車両価格約301万円)からすると100万円以上の金額差が発生してしまうことに。
このあたりは、今後の展開やリリースに期待、いや祈祷する部分でしょうか。
室内
▼フロント
▼室内全景
▼超ロングスライドシート
中古相場の価格レンジ
平均価格:230.1万円
価格帯:130万円~338万円
最も台数が多い価格帯は200-250万円のゾーンになっています。
「ノア」として登場したのが2001年頃ですので、かれこれ既に発売され始めてから15年以上の月日が経過する車種なので、中古車価格のレンジもわりと広め。
燃費
公称値のJC08モードの燃費表示(ハイブリッド車)で
23.8km/L
という燃費になっています。
実燃費はというと、
ハイブリッドが16.43km/L
ガソリン車が9.82km/L
ガソリン車の燃費は公称値から実燃費まで相応だとしても
ハイブリッドの実燃費が凄い…。
ネット上の意見では20km/Lをキープしている人もいるほど。
ちなみにノアの燃料タンク容量が50Lですので、20km/Lの燃費を維持した場合、
1度の給油で1,000kmの走行が可能
ということですね。単純計算で。ちなみに東京駅からスタートしておおよそ1000km地点が北九州市に到着しちゃうという事実。すごい。
トヨタ『ノア』の特徴まとめてみたよ
頭上広々・低床で乗り降りらくらくの使いやすすぎる設計
ファミリーカーの名を冠するにやはり使用用途はファミリーが使い勝手良く使用できるのが大前提。
ノアは思いつく限りの「ファミリー向けの使いやすさ」を追求し、これでもかというくらいお子様がいる家庭での使用ケースに沿った機能が盛り込まれています。
▼社内の天井の高さは小さいお子様の場合、直立しても頭がぶつからない140cmという余裕があり、
▼乗り降りする時も、わずか36cmの段差でらくーに乗り降りが可能。
▼後部座席のドアはなんと80cm以上も幅があり、特にチャイルドシートを装着している場合、お子様(赤ちゃん)を抱えたまま乗り込む時、とてもラクに車内への乗り込みができるようになっています。
▼後方ハッチバックを開けた場合、車内へ開かれたスペースの幅はなんと1mを超える余裕を持って迎え入れてくれます。
特に小さいお子様がいらっしゃるご家庭の場合、買い物の荷物とお子様への乗り込み、結構な重労働になるケースが多いですが、このように間口が広く作られていると、その負担もだいぶ軽くなりますし、なりよりお子様への負担も軽くなります。
これこそまさにすべてのファミリーカーが目指す哲学の部分ですね。
【安全性能】TOYOTA Safety Sense C すごすぎ
▼まずはこちらの動画が一番まとまっていますので、御覧ください。
前方への衝突安全、左右における車線逸脱防止、オートマチックハイビームなど、前後左右から起こりうる危険へのセンシングを行ってくれる安全性能に関するパッケージ。
従来の周辺検知のシステムは、レーザーレーダーと単眼カメラを併用した検知センサーを採用しています。
この単眼カメラがもはや人の目の如く、クルマだけでなく、白線や対向車のランプなども認識し、近距離を得意とするレーザーレーダーと合わせて遠近両方から安全を確保するために働いてくれます。
また衝突安全に関しては、音声によるアラートだけで完結せず、
▼このように自分が踏んだブレーキが分量として足りなかった場合、自動で止まるための制動力を加えてくれます。
▼車線逸脱防止機能については、高速走行時に車線に過度に接近してしまった場合など、このようにディスプレイ上と音声アラートによるお知らせを行ってくれます。
特に高速走行の場合、速度も出ている状態で、ちょっとしたハンドルのミスが、大きな事故に繋がる可能性があります。
そのためにも少しやかましいかもしれませんが、この機能も安全を提供するために重要な機能といえますね。
【ハイブリッド】ハイブリッドシステムインジケーター
こちらは僕のような倹約家が好きな機能のひとつです。
▼メーター部分にこのような「PWR」「ECO」「CHG」の3段階の表示があります。
- 「PWR」:パワーエリア、パワフルな走りの状態。燃費効率はダウン。
- 「ECO」:エコエリア、エコな運転ができていることを示すゾーン。
- 「CHG」:チャージエリア、エネルギーを回収してバッテリーを充電している状態。
自分自身、ガソリン車に乗っているときでも、常に電車のような惰性での走行を意識して低燃費を叩き出そうと躍起になっているのですが、このインジケーターで「CHG」を示している時の
「節約できている感」
がとてもやばそうな気がします。主にブレーキ時、下り坂走行時などが該当しますが、燃料を使うどころかチャージしているという表示についついゲーム感覚でのエコを実現できてしまいそうな。
シートアレンジ
▼スーパーリラックスモード
3列目を跳ね上げて、2列目を可能な限り後方へ移動させたパターン。フロント席のスペースは通常ですが、2列目に座れる人は、幸せですね。というか、こんな2列目に座らせてくれる人を見つけることができた人が、幸せですね。
▼だんらんモード
2列目をできるだけ前方に移動させ、4人が最もコンパクトにまとまったパターン。この運転手が走行中でないことを祈りますが、やはり走っていると車内の会話が聞こえないこともしばしば。この形態は「基本的には自分中心で会話を回したい」と思っているお父さんに必須のアレンジですね。
▼後席トライアングルモード
まだお子様が小さかったりする場合、しかも2人以上のお子様がいらっしゃる場合、この座席形態はお母さんにとって必須になる形ですね。2列目で長女がぐずり、3列目で長男がぐずり、の場合お母さんがこの位置で変顔をすることで車内が和やかに保たれます。
お父さんは前を見てしっかり運転しましょう。
▼前席ベビーケアモード
お母さんが子供一人を連れて買い物などに出かける時、2列目以降にいる子供がもしぐずったら、このシートアレンジでアンパンマンせんべいをあげましょう。ノアの場合、2列目が前方にもロングスライドするお陰で、2列目チャイルドシートに座っているお子様へも手が届く場所に席を設定することができます。ある意味こちらは少しのお出かけ時における必須の形態ですね。
▼フロントフラットソファモード
「たまには夫婦で出かけようか」なんて会話はまだお子様が小さい時は、出る気配が全くない会話の一節ですが、もし久しぶりに2人で出かけることが出来た時は休憩をとってこの形態で子供の未来の話をしてみるのもアリだと思います。
みんなのクチコミ・意見
あちらこちらに軽量化の波が来ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はトヨタの「ノア」の情報まとめをさせていただきました。
トヨタMサイズミニバンの中でも「温厚キャラ」のような位置づけにあるノアですが、その控えめ的位置づけに合わせてか、SNSで見かける購入者・現所有者の意見を見てみてもわりと丸い意見が多く、購入者の人格とクルマのキャラクターはわりと似てくるものなんだなと思いました。
そんな朴訥としたキャラも、
▼前方から見るとこんな風に、
どっしり構えてやさしさの中にも凛々しさがあるような雰囲気に。
先日の大きなマイナーチェンジにより、固有のキャラクターは残しつつもデザインとして最新を踏襲している形になるかと思います。
以上、本記事が皆様の参考になれば幸いです!