「やっちゃえ日産」からCMの語り口で続く言葉としてはやっぱり「自動運転」を思い浮かべます。
永ちゃんが若干の投げやり気味に「やっちゃえ」という様は、注目される自動運転の性能と合わせていかがなものなのか?
実際の情報をまとめてみました!
もくじ
日産『セレナ』ってどんなクルマ?
グレードと価格について
セレナは「セレナ ハイウェイスター」と通常版である「セレナ」とで分かれて存在しています。
セレナ ハイウェイスター
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) | 車両価格(4WD) |
2.0L 直4+モーター | ハイウェイスター | 8名 | 2,678,400円 | 2,965,680円 |
ハイウェイスターG | 8名 | 3,011,040円 | – |
セレナ
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) | 車両価格(4WD) |
2.0L 直4 | S | 8名 | 2,435,400円 | – |
2.0L 直4+モーター | X | 8名 | 2,489,400円 | 2,736,480円 |
G | 8名 | 2,847,960円 | 3,135,240円 |
いずれのモデルも2列目がベンチシートとなった8人乗りのみ展開。
また、セレナの「S」グレードのみ「スマートハイブリッド」ではないので注意が必要です。逆に言うと、基本的には全てハイブリッド実装車。
Highway STARとの違いって何?
- 見た目
▼まずこちらがHighway STARの外観
▼そしてこちらが通常の「セレナ」の外観。
若干間違い探しに近い所はありますが、フロントグリルがハイウェイスターの方が少しスポーティな感じ。また、足回り部分は少しエアロっぽく見た目が変わっています。
- 専用チューニングが施されたサスペンション
- ハイウェイスターには安定走行を高める専用サスペンションを採用。スプリング&ショックアブソーバーの特性を最適化してバネレートや減衰力を高めることで、高速走行時やS字コーナーでの姿勢変化を抑え、ステアリングの手ごたえを向上。より安定した操縦性と快適な乗り心地を実現します。
- 16インチタイヤ
中古相場の価格レンジ
平均価格:271.8万円
価格帯:182.7万円~368.1万円
最も台数が多い価格帯は200-300万円のゾーンになっています。
燃費
公称値のJC08モードの燃費表示で
17.2km/L
という燃費になっています。
実燃費はというと、
10.81km/L
となっています。少し公称値と実測値の差が大きい印象ですね。
日産『セレナ』の特徴まとめてみたよ
何と言っても自動運転機能『プロパイロット』
セレナのCMでも御存知の通り、「日産のっ、自動運転技術っ」という言い回しだけ聴くと、あたかも
「手放しで好きな所に連れて行ってくれる魔法のクルマ」
的な印象を与えがちですが、実際的な機能はそれよりももっと限定的な内容になっています。
どのように限定的かというと、基本的にこの機能
高速道路のみでの使用
に限定されます。
▼この図が示す通り
- 車間距離の自動調節
- アクセル・ブレーキを自動でコントロールして前の車との車間距離を保つ手助けを行う機能。
- 車線中央を維持
- 直線はもちろんのことカーブの道も車線をモニターでキャッチし、車線の中央位置をキープする機能。
ということですので、本当の意味での「自動運転」は未だ時間的に先に思います。
とはいえ、この運転補助機能は大げさな操作がほとんど必要なく、
▼ハンドルに設置してある、青いアイコンが記載されているボタンを押して、
▼ディスプレイ上にこのような表示がなされた後、
▼画像中央にある「SET」のボタンを押すだけでオートパイロットがスタートしちゃうという操作の簡易さ。
ただし注意が必要な点として
- 高速走行でもカーブがキツイと車線維持が対応しきれない。
- 100km/hでは400R、80km/hでは300Rがカーブの道における車線維持の限界値になっているとのこと。
- 渋滞中の自動発進は停止から3秒以内
- 減速と再加速が繰り返される渋滞の中で手放しで勝手に進んでくれるわけではなく、前方車への追従は停止から3秒以内に限定される。それを超えると通常の渋滞対応のように自分でアクセルを踏むことが必要となる。
という点が存在しますので、自動運転のスイッチを入れたとて、よだれを垂らして寝ていられるわけではない、ということである。ある意味安心である意味残念なところもあります。
デュアルバックドア
この機能名だけでは何の機能を意味しているか分かりづらいですが、荷物の多い家族連れのユーザーとしてはかなり嬉しい機能です。
通常、後のドアをあける際は
▼このように後ろの面全体が開いてあくような形になります。
この場合、車両後方にこのドアが開くための大きなスペースが必要になります。
デュアルバックドアというのは、
▼こちらの写真から見てお分かりの通り、バックドアのガラス部分飲み下から開く形になりますので、ドア全体が開くよりも遥かに小さいスペースで後ろ側の開閉が可能になります。
しかもこの形式で嬉しいのは、開けた瞬間、ものが落っこちてくることがない、ということ。全体で開く場合、ある程度走行した後など、荷物が後で崩れていた時、扉を開けた瞬間、崩れていた荷物が飛び出してくる、ということがまま置きますが、このデュアルバックドアの場合、それがありません。
その点で、かなり使い勝手が考慮されたクルマの仕様になっているところが見て取れます。
シートアレンジ
▼1-2-3列ウォークスルーモード
2列目シートの中央にある「スマートマルチセンターシート」をフロント席の真ん中に移動することにより2列目中央にウォークスルーできるスペースを確保できるパターン。
通常3列目への出入り・移動は2列目用のドアから行う必要がありますが、この場合、2列目シートから乗り込んだ後、中央から3列目に移動することができますので、いちいち2列目席を前方に移動しなくても乗り降りができるので便利ですね!
▼スーパーカーゴモード
こちらも前述のウォークスルーモードの時と同じように、2列目のセンターシートをフロントに移動し、なおかつ3列目シートを跳ね上げてカーゴスペースを作るアレンジ。これにより2列目の座席を残しながら、サーフボードなど長尺の荷物を乗せることが可能になります。
▼5人+荷物モード
3列目シートを跳ね上げる形で後方にかなり大きなラゲッジルームを作り出すことができます。5人が余裕で座れながら、大きな荷物も積載することができる長期の家族旅行にも対応できるシートアレンジ。
▼カーゴモード
4人分の座席を確保している状態で、2列目の左右を前後にずらしてセット、3列目の片側を跳ね上げれば子供用であれば自転車など大きな荷物も積み込むことができます。
▼2-3列フルフラットモード
2列目と3列目のシート両方フラットな状態にすることでフルフラットモードの出来上がり!ロングドライブ時の休憩や車中泊を行う場合でも、その広さを活かした居住空間を作り出すことができます。
▼自転車載せモード
3列目を両側とも跳ね上げて、2列目のスマートマルチセンターシートを最前面に移動することで大人用のマウンテンバイクなどもらくらく積載できるスペースを作り出すことができます!
ハンズフリーオートスライドドア
小さいお子さんと一緒に出かけるときなどに頻繁に発生する
「乗車前に両手が塞がっていること」
お子さんを抱っこしながら、もしくはスーパーで買った重い荷物を両手に抱えながら、鍵を探しそこからクルマを開けるのも一苦労、という経験はファミリーユーザーの方では必ずしも経験されている状況かと思います。
▼こちらがドアを開ける時。
この画像から見て、足の甲部分のみ反応して開いているように思いますが、実はスネの部分と足先の動きの2点を察知して挙動するWセンサー方式で、今から乗り込もうとする人を判断しています。
この方式によりただそばに立っていただけの人、キーを持っていない人、ネコなどの小動物に反応しないように配慮された設計になっている点は「気が利いている」装備ですね!
みんなのクチコミ・意見
後席に座っている家族も楽そうです。
いろいろな装備が付いているので、子供が面白がって弄ったりするので、壊されないかが心配…。
8人乗りしか選べないのと、サードシートを格納したとき2列目が下がらないのが残念。
少人数で乗ることが多いので、セカンドセンターシートが邪魔&アームレストが左右にほしい。
発進時モッサリ
エンジン唸る
波に乗れば問題なし快適
加速がゆーったり
燃費はS-hybridなのでそれなり…
ベタ踏みすると、唸ってうるせえ
プロパイロット・・・カーブの少ない高速やトロトロ進む渋滞では楽チンです。ハンドル支援は握ったままじゃないとスグにキャンセルされますが居眠り防止と思って割り切ってます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は日産の「セレナ(ハイウェイスター)」の情報まとめをさせていただきました。
テレビCMでも印象的に登場しているようにやはり「ママ」目線で利便性が多い点をアピールにしているせいか、脚で開く「ハンズフリーオートスライドドア」やハッチバックのガラス部分のみ開く「デュアルバックドア」など「気の利いた」機能が多く実装されている点が目を引きますね。
現状、各情報を横断的に判断する限り、自動運転機能である「プロパイロット」については意見が分かれています。
既に購入して使用しているユーザーからは「運転が楽になった」と非常に好評な意見がある反面、車雑誌などクルマを見慣れた人・ライター・編集者に取ってみれば、「自動運転」という言葉の重さが先に来てしまうのか、
未だ「自動運転」という機能名を名乗れるレベルではない
という意見が多く見られます。
やはり近未来を想像する時のように、車玄人にとっては、ハンドルに触れず、行き先だけ口頭で伝え、後は自動で目的地まで連れて行ってくれるところまで行って初めて「自動運転」という機能名がしっくり来るのかもしれません。きびしい!
この情報が皆様の参考になれば幸いです!