日産のミニバンといえばどうしても「セレナ」によってしまう感がありますが、
今回は、
キング・オブ・ミニバン
の名を冠するに相応しい「エルグランド」について現時点の詳細をまとめてお伝えしたいと思います!
もくじ
日産 エルグランドってどんなクルマ?
エルグランドという車種が発売され、実は今年、
発売20週年を迎えます!
コンセプトは日産の最上級ミニバンとして君臨するも、販売台数は競合車種に差をつけられている状況。
グレードと価格について
現行エルグランドのグレード・価格表は以下の通り。
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) | 車両価格(4WD) |
2.5L 直4 | 250XG | 8名 | 3,213,000円 | 3,504,600円 |
250 ハイウェイスターS | 7/8名 | 3,395,520円 | 3,687,120円 | |
250 ハイウェイスターS アーバンクロム | 7/8名 | 3,676,320円 | 3,967,920円 | |
250 ハイウェイスタープレミアム | 7名 | 4,136,400円 | 4,428,000円 | |
250 ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム | 7名 | 4,341,600円 | 4,633,200円 | |
3.5L V6 | 350 ハイウェイスター | 7/8名 | 4,125,600円 | 4,417,200円 |
350 ハイウェイスターアーバンクロム | 7/8名 | 4,330,800円 | 4,622,400円 | |
350 ハイウェイスタープレミアム | 7名 | 5,337,360円 | 5,628,960円 | |
350 ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム | 7名 | 5,542,560円 | 5,834,160円 |
ハイウェイスターやアーバンクロムとは?
上記のグレード表で頻繁に登場する「ハイウェイスター」が意味する所は、一言で言うと
スポーティーなモデル
ということ。この「ハイウェイスター」というグレード名自体はエルグランドにのみ付けられたものではなく、日産が販売するミニバンタイプのクルマに共通しているネーミングとなっております。
また、「アーバンクロム」というネーミングもグレード名、特に上位グレードに付いていますね。
このアーバンクロムというのが
- フロントグリル
- フォグランプフィニッシャー
- アルミホイール
- リアコンビネーションライト
などが重厚な輝きを放つダーククロム色になっていることや、
内装では
- ステアリングに本革巻きに木目調の加飾
- センタークラスターからフロントドアに至る部分への木目調パネルの使用
という点が異なっていることが特徴となっています。
ですので、こちらもグレードが上記車種になっていくごとに、
内装がみるみる豪華
になっていく仕様になっています。
中古相場の価格レンジ
平均価格:237.2万円
価格帯:97.8万円~579.8万円
最も台数が多い価格帯は200万円~300万円となっています。
やはり現行型が発売されてから7年が既に経過しているので、同サイズの競合車と比較すると価格が高止まりしている感じはありませんね。中古車のみならず、ディーラーで新車を購入検討する際もこのあたりの発売からの経過時間が交渉材料になってくるものと思います。
燃費
公称値のJC08モードの燃費表示(2.5LのFF車)で
10.8km/L
という燃費になっています。
そして各所で報告されている実燃費をとりまとめると、おおよそ
5~7km/L
程度になっています。
街乗りで5-6km/L、高速走行で10km/Lジャスト、といったところでしょうか。こちらは後述する理由「走りを追求した」という結果につながるもので、加速感よりも経済面を重視する方には少し物足りない伸びになりますね。
また、容量タンクが73Lとなっていますので、7km/Lでガソリン満タンからからっけつまで走行した際はおよそ、
500km
の走行が可能になります。このあたりも普通車のタンク50Lで燃費10km/L=500kmと同等と考えたり、他ミニバンのハイブリッド機種と比較すると、もう少し伸びて欲しい気もします。
日産『エルグランド』の特徴まとめてみたよ
低重心設計の恩恵による操縦性・乗り心地
競合車種が一様に運転席からの目線を高めに設定することを前提としている中、エルグランドについてはあくまで底床、低全高の作りで一貫しています。さらにこの点が競合他車とあえて一線を隠している部分になっています。
では、その低重心によってどんなメリットがもたらされるかというと、
圧倒的な安定感
燃料タンクはわざわざ薄型にして床下へ、エンジンな可能な限り低い位置へ、そうすることで力強い真っ直ぐなクルージングを手に入れた、とのこと。
(特に3.5L)加速とサウンド
エンジンの形式は大きく分けて2.5Lと3.5Lが存在しますが、どのレビューサイトを見てもやはりプッシュで推薦されているのは
力強い加速、重厚なサウンドを聞かせてくれる3.5L
となっています。2.5Lでも快適さに不満はないものの、やはり3.5との比較をしてしまうとどうしても、という感じ。
また、エルグランドに関してはハイブリッド車がラインナップされていないため、上記で記載している燃費の通り、経済的な効率性はブランディング的に追求していないように思われます。
ですので、エルグランドを選ぶ購入者は自然と
走りに対して一定のこだわりがある人
が自動抽出されるように思います。
走りだけじゃない!安全装備も充実!
ココまでの流れを見ると、どうしても
「暴れ馬ミニバン」
の印象を与えてしまいそうですが、日産独自の安全機能も充実しています。
▼こちらの画像でお分かりいただけるように、クルマの周囲をぐるっと取り囲むように映像でモニタリングしてくれています。
さらに、これらは映像でのモニタリングだけでなく、運転席のディスプレイ上で音と表示を持ってドライバーに危険が存在していることを伝えてくれます。
この仕組はカメラの画像内をリアルタイムで検知を働かせておいて、動くものに反応してアラームを発するというもの。
クルマの車体が大きいとそれだけ死角も増えますが、上記の絵を見ていただいても分かる通り、
見逃すスキなし
の状態ですね。
また同様の機能を利用して「駐車枠自動認識機能」も実装されています。
こちらは読んで字のごとく、クルマ側が駐車スペースを認識しちゃう!という機能。
▼こちらが駐車スペースを発見し設定枠を調整している画面。
▼そしてバックを始める一まで細かくナビゲーションしてくれる。
▼そして、最初に設定した駐車枠へハンドルを調整しながらガイドしてくれる。
これ、
教習所のカリキュラムを変えちゃいそうな機能
ですね。
ポールの位置から、ハンドルを半回転分切って…云々。
嗚呼、やかましいわ!
ってなりそうですねw
みんなのクチコミ・意見
やはり燃費が・・・
シートがとにかくよくて、2列目シートは特によいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事にて日産の高級ミニバン「エルグランド」についてまとめてまいりました。
日産の中では確固たる地位を築き、「日産の高級ミニバンといえば」エルグランドが来るくらいですが、一部コメントに快適性が言及されている以外はほとんど、その走行性能に賛同される意見の方が多いのが現状ですね。
逆に燃費については悲観的な意見が多く、そこは覚悟して現状に対し目をつぶっているような意見が大半でした。
このサイトでココまでご紹介したミニバンとしてはやはりその高い「居住性」が優先され、2列目シート以降の方たちが優遇され、運転席はないがしろな印象を受けていましたが、日産のエルグランドはまさに対極的でドライバーの快感を優先したコンセプトが透けて見える形になっています。
本記事が皆様の参考になりましたら幸いです!
シートに座った時の守られてる感が安心(笑)