トヨタにおけるミニバン車種の「手広さ」を裏付ける車種と行っても過言ではない、この「アイシス」という車種ですが、Sサイズのミニバンの中で唯一
スライドドアに対応した車種
となっています。
また、別記事でご紹介・情報まとめさせていただいた「ウィッシュ」と比較すると形状としては若干箱型に近づきますが、ウィッシュよりももう少し3列目の快適性を求めたい方にはうってつけの車種になるかと思います。
そんな「アイシス」について、情報まとめさせていただきました!
もくじ
トヨタ『アイシス』ってどんなクルマ?
グレードと価格について
エンジン | グレード | 乗車定員 | 車両価格(FF) | 車両価格(4WD) |
1.8L 直4 | L”X-セレクション” | 7名 | 1,990,145円 | – |
L | 7名 | 2,072,618円 | 2,311,200円 | |
プラタナ | 7名 | 2,203,200円 | 2,442,763円 | |
G | 7名 | 2,265,055円 | 2,503,637円 | |
プラタナ”V-セレクション” | 7名 | 2,336,727円 | 2,576,291円 | |
2.0L 直4 | G | 7名 | 2,395,637円 | – |
プラタナ | 7名 | 2,419,200円 | – | |
プラタナ”V-セレクション” | 7名 | 2,509,527円 | – |
4WDが存在するのは1.8Lのみで2.0LはFFのみとなっています。
また、2.0L車には
▼こちらのマニュアル感覚の操作が楽しめる「7速スポーツシーケンシャルシフトマチック」が搭載されています。
中古相場の価格レンジ
平均価格:49.9万円
価格帯:4.8万円~208万円
最も台数が多い価格帯は25-140万円のゾーンになっています。
2004年9月の発売開始以降、個人向けの乗用車としては非常に珍しく発売開始から13年に渡って一切フルモデルチェンジが実施されていない、というこのクルマ。
そのせいもあってかやはり、中古車の平均価格としての水準は低く、50万円を切る。また、乗りつぶした車体が多いのか、価格帯のボトムは4.8万円となんとも中古車らしい価格のクルマが存在する。
燃費
公称値のJC08モードの燃費表示(1.8L/FF車)で
15.4km/L
という燃費になっています。
一部改良が16年4月に行われているとはいえ、発売当初よりビッグマイナーチェンジが行われていないこのクルマにおいて15.4km/Lという燃費は、発売当初はさぞ画期的な燃費水準だったのでは、と推測しますが、もはやハイブリッドが当たり前になってしまった昨今、15km/Lという水準は今ひとつな印象を持ってしまいますね。
ネット上に投稿されている実燃費はというと、
11.13km/L
となっています。
このサイズで10km/Lを越えているのは、見ていて少しホッとしますね。
トヨタ『アイシス』の特徴まとめてみたよ
なんと189cmも開けたドア「パノラマオープンドア」
アイシスの最大にして最高の特徴と言えば、
▼こちらの「パノラマオープンドア」ではないかと思います。
このフロントドアと後席ドアを開いた時の開口部の広さなんと、
189cm!!
もぱっくりと開いちゃっていることになります。左側のみの機構ではありますが、横付けして乗り込んだり大きめの荷物を積み込んだりする時のラクさはこれ以上無いものになるんではないでしょうか。
しかも、乗降口のステップ高が38cmに押さえてあるために子供や高齢者も乗り込みやすくなっています。まさにファミリーカーがファミリーの事を考えている、というようなクルマですね。
後席の様子をひと目で確認OK。「後席確認ミラー」
チャイルドシートを2列目以降に載せながら、自分と子供の2人だけで買い物などに行く時、後部に座らせているお子様が常に気がかりになったりはしませんか?
かといって、ちょくちょく後部座席を見ていると前方不注意になりますし。
そんなとき、
▼こちらの後席確認ミラーがあれば、バックミラーとは別に2列目シート以降の車内状況を前方見て運転しながら確認することができます。
特に、少しだけ長い時間運転する時など、知らないうちに子供が眠っている時など有るかと思います。そんな時は音楽の音を少し小さくしたり、家族のために思いやりを発揮したいですよね。
このミラーがあれば随時確認できるので前方不注意にならない範囲で、家族の状態を確認しながら運転に集中することができますね。
車内独特の匂いを除去「消臭機能付シート表皮」
クルマの中、車内というのは他人の家の玄関のように独特な匂いを持っているように思います。それが自分ちのクルマであれば大して気になりませんが、他のご家庭のお車にお邪魔した時に、若干匂いが気になるということも無きにしもあらず。
▼アイシスのシートにはメイン材として、消臭機能が備え付けられており、かなり強力な消臭能力を持っているので、室内の中を独特な匂いが占拠することなく快適に過ごすことができます。
また、クルマに酔いやすい人だと慣れない匂いが長時間続く中、長いドライブ中後部座席に座っているといつもより数段酔いやすくなったりしますよね。
そんな時にもこの消臭機能が役に立つように思います。
快適な空調「クリーンエアフィルター(花粉除去タイプ)」
花粉症患者にとってみれば、特定シーズンにおける死活問題ですが、3-4月、タイミング・場所が悪ければ通常の集中力もままならないほど花の粘膜に花粉がアタックしてきます。
そんなアレルギー患者には嬉しい機能で、アイシスには花粉除去タイプの「クリーンエアフィルター」がエアコンに備え付けられています。
ウィッシュにも花粉除去機能は装備されていましたが、ウィッシュの場合、「花粉を乗員に当てない」ことがその機能でしたが、このアイシスの場合、花粉自体をフィルターで除去してくれますので、より一層クシャミに苦しむ可能性が低くなります。
これは地味に嬉しい。筆者も重度の花粉症患者ですので、国の強制的な基準でこの機能を全車標準装備してもらうか、全国のスギ・ヒノキを全て伐採してもらいたいものです。
シートアレンジ
▼3列シートモード
全てのグレードが7人乗りであるアイシスの最もスタンダードなシートアレンジ。
▼リヤカーゴモード
こちらはアイシスオリジナルのシートアレンジ。3列目を床下収納して、2列目を前方に寄せることにより後部の荷室を最大限に広くしたモード。この時の奥行きは145cmもあり、余裕のある天井高と合わせてだいぶ大きなスペースが出来ますね。
▼センターラゲージモード
こちらもアイシスオリジナルのシートアレンジになっています。パノラマオープンドアによる車体中央部の189cmも開いた開口部から大型の荷物を乗せるのに最適なモード。特徴・メリットとしてはその載せられる容量の大きさではなく、「載せやすさ」になると思います。
▼リラックスモード
助手席を前方に跳ね上げ、運転席を最大限にリクライニングすると、車体前方に大きなスペースと脚を伸ばして寛げるスペースが誕生します。
▼ベッドモード
2列目・3列目をフルフラットの状態にして、まるでベッドのような状態を作り出しているシートアレンジになります。このシートアレンジを見ると、このアイシスという車体がSサイズのミニバンに思えなくなるほど、リラックできる空間を創出出来ているように思います。
▼超ロングスペースモード
なんと、運転席以外を全てたたむと、助手席も含めたフルフラット居室の出来上がり。
みんなのクチコミ・意見
・コンパクトで背の低いミニバンとしてのパッケージングは秀逸。2列目3列目をフラットにすれば車中泊もできる。2列目3列目共に男性でも問題ない程度の広さでした。
・飽きの来ないデザイン。デビューは2004年と古いが、角張ったデザインのせいか、古さを感じない。個人的に好きなデザインでした。
・違和感の無い走行感覚。我が家の感覚で言えば、低速でギクシャクする事もなく、発進が急過ぎる事は無かったです。
・ピラーレスによる緩いボディ。これは走行感覚にも影響してくるかと思います。しかし、ボディ自体が歪むのか、前期型は給油口がズレる。我が家のは後期型でしたが、ピラーレスの部分からギシギシ音がしていました(笑)
・運転席のフットスペースが狭い。ハンドルの下のパーツが出っ張っていて、背の高い人だと膝が当たります。
・フロントピラーが太く視界が悪い。左右斜め前方の視界が悪いです。小さい三角窓は何の意味も持ちません。
・トランクの横幅が微妙に狭い。ゴルフをするのですが、ゴルフバックが真横に入らないのはちょっと使いづらいです。
荷物が少なければ2+2+2
荷物が多くなると
2+3+1の6人乗車をすることが多かった。
家族用として7年乗りましたがいい車でした。
いいところ悪いところもあり私も目線で全体的に見れば総評は「おすすめ」の星4です。
モデルチェンジがないところもいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はトヨタの「アイシス」の情報まとめをさせていただきました。
やはり何と言ってもパノラマオープンドアが最も強い個性&ユーザーメリットになっているクルマですね。また、SSサイズ(シエンタ)とMサイズ(ヴォクシー等)に挟まれたこのSサイズのミニバンとしては、唯一のスライドドア仕様となっておりますので、「スライドドア限定選択」を強いられている世のお父さん方としては、通常の箱型ミニバンから少しだけいい感じにサイズダウンしたこの「アイシス」も急遽、購入検討ラインに入ってくるのでは無いでしょうか。
本記事の情報が皆様にとって有益なものでありますように!