トヨタ・ミニバン3兄弟の1角『ESQUIRE(エスクァイア)』の価格・燃費・性能まとめ!




2017年7月3日にビッグマイナーチェンジをトヨタミニバン3兄弟(VOXY(ヴォクシー)、NOAH(ノア)、ESQUIRE(エスクァイア))で行いました。

一般的なイメージをざっくりいうと、

  • ヴォクシー:スポーティさ・かっこいい、イメージ
  • ノア:丸みを帯びたファミリー向けイメージ
  • エスクァイア:一つ上の高級感、ラグジュアリーさ

という、印象の違いが存在します。

今回はその3兄弟の中でも、少しだけ上質志向で高級感を漂わせる

『エスクァイア』

について情報をまとめていきたいと思います!

トヨタ『エスクァイア』ってどんなクルマ?

車体はヴォクシー/ノアと共通

基本的なデザイン/仕様はヴォクシーノアと同一です。そこがこのエスクァイアを含めた3車が3兄弟と言われる所以です。

車種としてはつい最近の2014年からで、5ナンバーサイズミニバンであるR8#型ノア/ヴォクシーをベースに「上質感」と「上級感」、そして「高級感」を持たせることを目的に開発されました。

ヴォクシー/ノアとの違いは?

まず、最も分かりやすい部分がその「顔」

▼こちらがエスクァイア。フロントのグリルが大きく特徴的ですね。

▼そして相対するヴォクシーのフロントがこんな感じ。

▼ノアはこう。

こうして比較してみると、エスクァイアのコンセプトである「(ヴォクシー/ノアと比較して)ワンランク上の高級感」がうまくフロントの顔面で表現されていることがわかります。

そしてその他の違いという部分では、やはり内装の加飾。

▼こちらが内装色として選択することができる「バーガンディ&ブラック」のフロントシート。

▼シート表皮はブランノーブ+合成皮革で落ち着いた雰囲気と高級感を演出しに来ているのがわかります。

グレードと価格について

エンジン グレード 乗車定員 車両価格(FF) 車両価格(4WD)
2.0L 直4 Xi 8名 2,675,160円 2,880,360円
Xi 7名 2,705,400円 2,910,600円
Gi 8名 2,892,240円 3,097,440円
Gi 8名 2,922,480円 3,127,680円
Gi”プレミアムパッケージ” 7名 2,980,800円 3,186,000円
1.8L 直4+モーター ハイブリッド Xi 7名 3,151,440円
ハイブリッド Gi 7名 3,300,480円
ハイブリッド Gi”プレミアムパッケージ” 7名 3,358,800円

 

大きく分けてガソリン車とハイブリッド車の2種に分かれます。

それぞれXi、Gi、Giプレミアムパッケージというグレードですが、ガソリン車は7人乗り・8人乗りxFF・4WDが用意されている中、ハイブリッド車種に関しては、FF車のみで乗車定員も7名のみとなっています。

室内

▼フロント

▼室内全景

▼超ロングスライドシート

中古相場の価格レンジ

平均価格:258.7万円

価格帯:148.5万円~366万円

最も台数が多い価格帯は200-300万円のゾーンになっています。

車種としての歴史がまだ浅いため、中古車としての価格の分布にそれほど広がりはありませんでした。

燃費

公称値のJC08モードの燃費表示(ハイブリッド車)で

23.8km/L

という燃費になっています。

実燃費はというと、

ハイブリッドが16.56km/L

ガソリン車が11.59km/L

ガソリン車の燃費は公称値から実燃費まで相応だとしても

ハイブリッドの実燃費が凄い…。

ネット上の意見では20km/Lをキープしている人もいるほど。

ちなみにエスクァイアの燃料タンク容量が50Lですので、20km/Lの燃費を維持した場合、

1度の給油で1,000kmの走行が可能

ということですね。単純計算で。ちなみに東京駅からスタートしておおよそ1000km地点が北九州市に到着しちゃうという事実。すごい。

トヨタ『エスクァイア』の特徴まとめてみたよ

【ハイブリッド】AC100V・1500Wのコンセント

こちらはエスクァイアのみならずトヨタのハイブリッド車に一様についている機能ではありますが、家庭と同じAC100Vがバッテリーを積んでいるハイブリッド車から取れるというのは非常に大きなメリットがあります。

まず、アウトドア時に便利な点。

大型のライトや家電用品、もはやアウトドアとは呼べなくなりますが電子レンジですら外で使うことを可能にします。

そして次に効果を発揮し安心を提供してくれるポイントが災害時。

ハイブリッド車の給電はとにかくエンジンを掛けていればなされますので、停電が発生した事態でも、電源の完全なシャットアウトが起こらずクルマから給電する、という選択肢を取ることができます。

この時、例えば携帯などネット端末の電池が底をつきそうだった場合、いざとなったらクルマから充電し、継続的な情報取得を行うことができる、というのは心理的にかなり心強いかと思います。

【ガソリン車】7速スポーツシーケンシャルシフトマチック

▼こちらのポジションを「M」に入れることで、まるでマニュアルのような素早いシフトチェンジを行うことができます。

▼こちらは別車種ですが、実際の走行イメージ。

この手の操作が好きな人は主に発進時に素早く加速する、などの用途が多いかもしれませんが、個人的に登場機会の多いタイミングが、箱根新道やターンパイク箱根など長距離に及ぶ下り坂の際、エンジンブレーキをこまめに変えながら走行する際にこのシフトチェンジのしやすさは重宝します。

【ハイブリッド】ハイブリッドシステムインジケーター

こちらは僕のような倹約家が好きな機能のひとつです。

▼メーター部分にこのような「PWR」「ECO」「CHG」の3段階の表示があります。

  • 「PWR」:パワーエリア、パワフルな走りの状態。燃費効率はダウン。
  • 「ECO」:エコエリア、エコな運転ができていることを示すゾーン。
  • 「CHG」:チャージエリア、エネルギーを回収してバッテリーを充電している状態。

自分自身、ガソリン車に乗っているときでも、常に電車のような惰性での走行を意識して低燃費を叩き出そうと躍起になっているのですが、このインジケーターで「CHG」を示している時の

「節約できている感」

がとてもやばそうな気がします。主にブレーキ時、下り坂走行時などが該当しますが、燃料を使うどころかチャージしているという表示についついゲーム感覚でのエコを実現できてしまいそうな。

シートアレンジ

▼スーパーリラックスモード

荷室・3列目を潰して2列目を最大限に広くしたパターン。もし友達がこの状態で自分を迎えに来てくれたら、その友達は一生大事にしていたほうが良いでしょう。

▼だんらんモード

こちらは寂しがり屋のドライバーのために残りの優しい3人が前よりに座ってくれている、という図になります。2列目席の女子2人組はおそらく「近くね?」と思っているでしょうがドライバーにはそんなの関係なし。クルマは俺が出しているんだし、皆、俺の話を聞けよ。という感じでワイワイドライブするのに適している配置となります。

▼ハーフラゲージモード

こちらは5人が余裕のある状態で3列目まで利用して座り、3列目の片方を跳ね上げる形で荷室として利用しています。3列目は片方のシートしかあげていないにも関わらず、スーツケース2個分を余裕で積むことができるほどのスペースがあります。

▼前席ベビーケアモード

お子様と2人で買い物に行く時に2列目との距離が離れていると、もしぐずりが始まった時など対処のしようがないですが、2列目をできるだけ前方にスライドさせることによって、いつでもお子様のケアを行うことができるポジションになっています。

▼ビッグラゲージモード

2列目シートを前方に寄せ、3列目を跳ね上げることで荷室スペースを最大限広くした時の形態になります。写真は自転車1台ですが、この様子からだと(サイズにもよりますが)あと2台くらいは入りそうなスペースが残されていますね。これもミニバンの魅力のひとつ。色んなモノを積み込むことによって出先で様々なアクティビティを楽しむことが出来ます。

▼リヤフラットソファモード

2列目・3列目を倒し、フルフラットにすることができる形。長時間のドライブなどで疲れたりですとか、複数人でローテーションしながら運転し、運転しない人はこのフラットシートで休むことができるという、ロングドライブには最適の形。

みんなのクチコミ・意見

(満足している点は?)酔わない!!
私含め家族全員がミニバンに乗ると車酔いしちゃってたのですが、この車はフワフワ揺れず酔いません!!
(走行性能は?)基本的に問題ないのですが
走行中の馬力感が乏しい・・・
3列目シートの収納が凄く楽で良くできている。
(不満な点は?)シートが黒色で誇や汚れが良く目立ちクリーニングしてもすぐホコリが付くので非常に困っています。
自分は、常にエコモードでアクセルの開閉度を
細かく調整するのがすきです。
(積載性について)大満足です。素晴らしい点を幾つか紹介。
ー ゴルフバック(9inch)が横につめます。3列出したまま詰めるので素晴らしい。
ー 3列目の下にスペースがあるので、長物も縦にして詰め込み可能。
ー 2列目シートの810mmスライド。子供も楽々立って着替えが出来、親が付き添っても広々車内。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はトヨタの「エスクァイア」の情報まとめをさせていただきました。

そもそも「ESQUIRE(エスクァイア)」の意味は、中世ヨーロッパの見習い騎士を指します。翻すとトヨタのLLサイズ高級ミニバンである「ヴェルファイア」や「アルファード」までいかずとも、高級志向を受け継ぎ、ノア・ヴォクシーよりもワンランク上の上質感を持っている、という意味が込められているようです。

確かにアルファードの全長が4915mmでほとんど5メートルあろうことかというサイズですが、このエスクァイアは4695mmでおよそ200mm(20cm)も短いサイズになっているので、

「アルファードだと巨大すぎる!」

と思ってしまう方だと、このエスクァイアが最も適したサイズにハマるのではないかなと思います。

今回の内容が皆様のご参考になれば幸いです!