ミニバンを買いたい!となった時に真っ先に思い浮かぶのはやはりセレナやノアなどのファミリー向けのクルマかと思いますが、色々調べていく内に
「少し背伸びしてみるか?」
などと考えていると、この「ヴェルファイア」「アルファード」ラインへ踏み込んで来る方も多いのでは無いでしょうか?
今回はその「高級車ミニバン」としながらも「アルファード」とは一線を画している「ヴェルファイア」のハイブリッド車
ヴェルファイアハイブリッド
について、グレード・価格・機能についてまとめてまいりたいと思います!
もくじ
ヴェルファイアハイブリッドってどんなクルマ?
アルファードとの兄弟的位置づけ
クルマにあまり詳しくなく疎い人であれば「アルファード」と「ヴェルファイア」違いを問われて、「名前」と答える人も少なくないはず。
実はグレード内容・名前こそ差異はあれど、車体の内容ほとんどはアルファードと同一の内容になっています。
唯一違うのが「商品としてのブランディング」になり、
- アルファード:高貴なおじさまが経済的・精神的余裕を元にチョイスするミニバン。
- ヴェルファイア:気品のあるお兄さま・お父さんが今よりもワンサイズ大きな車を検討する時にチョイスするミニバン。
という(勝手なですがw)イメージがあります。簡単に言えばターゲットとしている年齢がアルファードが少し高めの印象になっております。
逆にベルファイアは少し若い世代向け・もしくはとっつきやすく仕上げている、という印象です。
アルファードとの「顔」の違い
最もアルファードと違う部分がフロント面の「顔」になっているので、こちらで分かりやすいように掲載いたします。
▼こちらがヴェルファイアのフロント。「迫力がある」と表される顔の部分です。
▼そしてこちらがアルファードの顔。
ベルファイアが高級感を持ちつつもどこかカジュアルな印象を持ちますが、アルファードは抜け目の無い高級感を感じるような雰囲気を醸しています。
また、ほぼこの2車種は同サイズになっているので、直感に頼って買い物をされる方は、この「顔」部分で判断する形になるかもしれませんね。
グレードと価格について
エンジン | グレード | 定員 | 車輌本体価格 |
2.5L 直4+モーター | ハイブリッド X | 8名 | 4,113,818円 |
ハイブリッド X | 7名 | 4,155,055円 | |
ハイブリッド V | 7名 | 4,775,563円 | |
ハイブリッド ZR | 7名 | 4,919,891円 | |
ハイブリッド V”Lエディション” | 7名 | 5,356,800円 | |
ハイブリッド ZR”Gエディション” | 7名 | 5,501,127円 | |
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ | 7名 | 7,036,691円 |
上記の内容の通り、8人乗り仕様はハイブリッドX仕様のみでそれ以外は7人乗りになっています。
グレード名の違いはあれどもその内容はほぼアルファードと同様に「内装の機能・豪華さ」により値段・グレードが上がっていく形になっています。
また最上位グレードが「エグゼクティブラウンジ」になっている所もアルファードと同様ですね。
▼こちらがエグゼクティブラウンジの運転席の写真。
▼そしてこちらが横から見た時のシートの全景。
2列目シート以降はまるでファーストクラスの座席であるかのような作りになっています。
これらの画像を見て思われるのが、
このクルマを持つ友達が欲しい
ということを考えてしまいますよね。。というのもこのクルマを購入する決済をするのが専らゆくゆくドライバーになる方だと想定して、
その決済者は最高に作り込まれたリアシート座れない
という悲劇。当然、自分からお誘いするアウトドアイベントにメンバー全員に快適な状況を提供できるというメリットがありますが、やはり自分も2列目に座りたいっす。なのでどこかキリの良い所で運転変わってもらいましょうねw
中古相場の価格レンジ
平均価格:417.6万円
価格帯:279.9万円~2700万円*
最も台数が多い価格帯は250万円~300万円となっています。
平均でもやはり400万円のラインは越えてくる車種になっています。また、価格帯の上限がえげつなく突き抜けています(2700万円)が、
こちらは
▼下記のリムジン改造Verが金額を釣り上げているようでした。
恐ろしく豪奢なこの中身、また別記事でご紹介したいと思います。
燃費
公称値のJC08モードの燃費表示(ハイブリッドX8人乗り)ではなんと
19.4km/L
という燃費です。20km/Lの大台には届きませんが、このLLサイズというクラスで素晴らしい燃費ですね。
では実際の購入ユーザーが計測している燃費はどのくらいかというと、
11km/L~12km/L
がおおよその平均値と報告されています。
高速走行の場合、15km/Lに届く場合もあるとのこと。
そしてこのヴェルファイアハイブリッドのガソリンタンク容量が65Lとなっていますので、もし燃費15km/Lが実現すると、
なんと975kmの航行が可能になります。
なんとその距離
東京⇔京都を往復してもまだ余りますw
(東京駅から京都駅までおよそ457km)
もちろん、街乗りなどをした際にはこの燃費を維持することは難しいですが、京都が修学旅行だった自分としては京都まで1回の給油で行って帰ってこれることに驚きを隠せません。。
ヴェルファイアハイブリッドに搭載される機能
全グレード共通『電気式4WD』
いわゆる「E-Four」と呼ばれる電気式4WDシステムのこと。
4WDというとSUVやオフロード車が悪い路面を力強く走破するためのものと捉えがちですが、この場合の4WDは少し内容が違います。
通常の4WDのシステムでは、車体前方にあるエンジンの動力を後輪に伝える構造ですが、E-Fourは電気のモーターが直接後輪を駆動している格好になります。
さらにフロントとリアのモーターがそれぞれ独立をしているため、後輪を自在に駆動させることができる。
このことで実現しているのが、
- スタート・加速時→前後モーターが駆動する4WD状態となりエンジンをサポート、力強い加速を実現。
- 通常走行時→フロントモーターのみが駆動するFF状態(前輪のみ駆動する状態)となり、低燃費走行を実現。
という加速と燃費という対局に位置する長所を実現しています。
また、更にそれだけでなく、
雪道など路面が悪い状況で前輪がスリップした際、瞬時に4WD状態に移行し、操縦の安定性を瞬時に確保するというフォローまでできてしまう始末…。
一言で言うと、
テクノロジーすげぇ!
ということですね。
レーダークルーズコントロール
CMなどでこの機能の名前自体はお聞きことあるかもしれませんね。
シンプルに言うと、「先行車への追従走行」です。
実は、この機能を実現するために車体の前面から前方に対して『ミリ波レーダーセンサー』を飛ばしており、前方に先行車を捉えた段階で自動でスピードを抑制したり、同一スピードで追従したりする機能です。
しかしながら単純に追従走行だけでなく、走行中の同一レーンに前方の先行車がいなくなった途端、それまでのスピードに復元するという機能もあります。
よく、渋滞に差し掛かる直前、もしくは渋滞が解消される直前に前方の先行車との車間距離が近くなったり、逆に注意が他にそれていると前方の車間距離が空きすぎてしまい、渋滞の解消に対して早く寄与できないときがありますが、この機能を使えば全体の流れ、特に前方の車両のスピードに合わせる機能になっているので、車間が狭すぎる・広すぎるという事態を避けれるようになります。
但し、この機能は700万円のクルマ「エグゼクティブラウンジ」のみ標準装備でその他のグレードは70,000円(税抜き)でのメーカーオプションになっています。
オートマチックハイビームを標準装備
暗い山道、ハイビームにしている方が圧倒的に見やすいのですが、対向車に気を遣って、すれ違う度にロービームにするということを行う人も多いですよね。
そんなふうにこまめにライトを調節するのは他に神経を使う山道であればなおのこと煩わしかったりしますよね。
おそらくこの機能名でどのような機能かはお伝えできているかと思いますが、この機能は状況に応じてハイビームとロービームを切り替えてくれる機能。
ヴェルファイアハイブリッドの場合、車重も重いので急なハンドル操作は自分も同乗者にも心臓によくありませんね。ハイビームでの時間帯を長くすることによって道路形状の情報を掴むことと、歩行者の所在をより早く確認できるという点で煩わしさの解消に留まらないメリットがあると言えます!
みんなのクチコミ・意見
できることなら、運転席でなく、ずっと2列目で過ごしたいくらい。
さすがエグゼクティブラウンジです。
荷物を沢山載せるためには、3列目シートを片付けるわけですが、跳ね上げ式で手動だし、左右に逃げるだけで基本邪魔。
※前車のエスティマHVは、床下にボタン一つで電動格納できたので、便利でした。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はベルファイアハイブリッドについてまとめてみました。
とにかく兄弟車ということで多くの場面で比べられることの多い「アルファード」と「ベルファイア」ですが、やはり「アルファードを購入し乗る」ということに関してはある種の
「高級車を買うぞ」という「力み」
みたいなものを感じてしまうのですが、少しカジュアル目なブランディングになっている今回のベルファイアについては、それが無く(それでも十分に高級車ですが)現時点は基本的にヴェルファイアの方が販売台数が好調なようです。
以上、ご覧いただきました方の参考になれば幸いです!
ハンドルが軽いので回しやすい